トイレの壁に穴が開いているので、ウォシュレットを取替えるついでに、壁も直してほしいということで、さっそく壁を壊し始めると・・・
「わっ、シロアリがいる!」

そもそも、最初にお邪魔したときに、やけにクロス(壁紙)が浮いているなぁと感じてはいました。
トイレの壁の穴は、手すりが取付てあったので、起き上がるときに肘でボードを突き破ってしまったようです。
でも、そんな簡単に大きな穴が開いてしまうのかな?と思われると思いますが、実は以前にお風呂場より水が溢れて、洗面室とトイレが水浸しになったことがあるとの事でした。
これが原因で木の下地が水分を含み、湿気の溜まった状態が続いたため、プラスターボードが湿気って柔らかくなった為に穴が開いてしまったのだと考えられます。
湿気ったプラスターボードを全て撤去し、防蟻・防腐処理剤をたっぷりと散布しました。
幸い、下地も表面的に食われているだけでしたので、取替えが必要になるまでではありませんでした。
ですが、床下の土台や下地部分には要注意が必要とお話はしましたが、それ以上は結構ですとの事でしたので、復旧作業に取り掛かることにしました。
今度は壁に穴が開かないように構造用合板でしっかりと下地をつくり、クロスではなく塩ビ化粧合板を貼り仕上げることにしました。


あとは、もともと取付けてあった手すりを復旧して完了です。
お客様も、全然違和感がないと喜んでいただけましたので良かったです。
もう20年の間、老夫婦だけの2人暮らしの生活だそうで、大変なことも多いと思いますが、これからも仲のいいお二人でいて下さい。
今後こういった環境のお宅が増えてくるとは思いますが、自分たちの数十年後には、どのような生活スタイルができるのか、何だか不安になってきませんか。
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