快適な暮らしの環境
「家の住環境ってなぁに?」と思いませんか。
家づくりに使用する建築資材によって、室内の環境に及ぼす影響に違いが生じてきます。
今日の住宅は、高気密・高断熱・ローコストなどが合言葉となって、各ハウスメーカーがしのぎを削って家を建築していますが、様々な建材や設備が普及し、以前とは比べ物にならないほど『快適と思える家』が建てられるようになってきました。
しかし一方で、高気密になった室内にクロスや様々な新建材からでる有機化合物が、長期に渡り空気中に揮発していることをご存知ですか?
透湿性(調湿性)のない建材の使用は、壁内の結露や構造材の腐食を引き起こし、カビが繁殖しやすくシックハウスやアトピーといった人体に影響を及ぼす環境となっているのです。
#01 結露の怖さ
結露とは空気の温度差によって起こるのですが、この結露にも2通りのものがあります。
窓に起こる様な結露を表面結露といい、この表面結露は目視できるので結露の対策や確認がしやすいですが、本当に怖いのは壁の中で起こる内部結露(壁内結露)がとても恐ろしく危険なのです。
この内部結露は、見えない壁の中で起こるので発生後の対策が困難で、家の構造材を腐食させカビの繁殖しやすい環境により、カビやダニのハウスダストにより室内の空気を汚し、シックハウスの原因ともなるのです。
#02 住環境が引き起こす負のサイクル
調湿しない素材や工法により、住む人の体に悪い影響を及ぼす住環境や、家の構造材の腐食にまで繋がる「負のサイクル」を引起こす場合があります。
今日の住まいづくりは、この負のサイクルがある住まいづくりが主流となっているため、国が定める建築基準法も24時間換気ができるようにと改正されました。
昔の家には土壁が使われ、壁や窓の気密性も低いため自然と風が通しが良く換気ができていました。これにより古い木造家屋でも、構造の劣化が起こりにくく、長期間住まいを保つことができていたのです。
負の環境サイクル構造
家に使用する材料(素材)や工法によって透湿・調湿機能が得られず、結露が起こりやすい環境となります。
壁の中の結露(内部結露)により、構造材の腐食やカビの繁殖などが起こります。
この状態が長期間続く事で室内の環境(空気)も汚染されていきます。
汚染された空気の中での生活を続けることで、シックハウスや他の病気にもなります。
家の傷が早く、短期間で改修などの処置が必要となってきます。
#03 負のサイクルが起こりやすい素材と工法
これらは全ての素材は、透湿や調湿することはできず、グラスウールの断熱材は施工のムラがでやすいので性能を発揮できないものもあります。メーカーの断熱数値だけで良い断熱材であるというわけではく、 家を長持ちさせる素材はきれいな空気を保ち、きれいな環境によってプラスのサイクルができるものです。
#04 透湿性のある素材選びが大切
湿気は、湿度の高い方から低い方へ移動しようとする性質をもっています。
室内や壁内に湿気を溜め込まないような素材の使い方をすることが大切で、外壁材や耐震補強材に何を使用するのかによっても影響されますので、住まい全体で何が一番適しているのかをよく考えなくてはなりません。
住まいづくりによく使用されるもの
A. 湿気を通しにくい素材
湿気が溜まりやすい
B. 湿気を通しやすい素材
自然素材が湿気を調節してくれる
#05 住環境という付加価値
住まいの構造に集成材を使い、ベニヤを下地などで使った住まいには、たくさんの接着剤が使われていることになります。さらに壁や天井のクロスを貼るにも大量の接着剤は使用されます。
基本的に家づくりに使用される建築資材には、F☆☆☆☆という最も化学物質の飛散量が少ないと認定されたものを使用します。しかし、このF☆☆☆☆と認定された建材にもホルムアルデヒドやVOCなどは含まれています。 この成分は常温でも気化するため、室内の生活空間の空気中に常に放出され続けているわけです。
これらの建材によって囲われた住まいの環境のことを想像したことがありますか?そしてきれいな室内の環境を失う怖さを知っていますか?
きれいな住環境というものは、住まいにとってとても大切な「付加価値」なのです。
建築工房 woodlife
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