断熱と遮熱のリフォーム


断熱材を選ぶには、性能だけでを重視すればいいわけでありません。限られた予算の中より選んだ断熱材に対して、一番効果を損なわない施工方法をすることが大事になってきます。

【コンセプト】

気温の上昇が進んでいる現在、これまでの住まいで快適に暮らすためには、断熱性能の向上は欠かすことのできない重要なポイントになってきています。

断熱効果をより効率よくするためには、断熱のリフォームと同時に遮熱をすることも忘れてはなりません。

 室内の熱を逃がさない断熱と、熱を遮る遮熱で快適な室内の空間を保ちます。

 

<仕 様>

・ウレタン吹付け断熱

・サーモバリア(壁/屋根裏)


断熱

遮熱


仕上げ

リフォーム前の実測検証

目に見ることができない断熱や遮熱の効果を、赤外線温度計により効果があることを実証します。屋根裏と外壁面に遮熱シートを隙間なく貼っていくことで、輻射による熱の侵入を防ぎます。遮熱シートをする前の屋根裏の温度は29.3℃でしたが、遮熱シート1枚を貼るだけで25.1℃になり、-4.2℃の変化となりました。

屋根や外壁から熱が伝わる部分に遮熱シート(サーモバリア)を貼り、家全体を包みこんでいきます。これにより、輻射による熱の伝達を抑えることができます。遮熱には、熱を反射させる空気層を設けることも忘れてはいけません。


遮熱シートを貼り終えたら、その上から断熱材を施工することで、室内の熱は断熱材により保温され、外気の熱は遮熱により伝達されにくくなったわけです。



まずは断熱と遮熱を知っておこう


夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいづくりに、断熱材は欠かすことのできない大切な素材です。

『外からの暑さや寒さを遮る』 『室内を一定温度に保つ』という大きな役割があります。

熱が伝わる方法は3つ

・伝導

「伝導」とは、物質を通して熱が伝わることを熱伝導といいます。

・対流

「対流」とは、空気や液体などの流れによって熱が伝わることを対流といいます。

・輻射

輻射(放射)とは、遠赤外線などの熱線によって直接、熱が伝わることを言います。


 

熱の移動には、伝導が5%、対流が20%、輻射によるものが75%だといわれています。

断熱材は伝導と対流に対しては効果を発揮しますが、放射(輻射)による熱の伝達には効果がありません。

 

いくら高性能な断熱材を使用したとしても、輻射による熱の伝達を抑えることができないので、その対策として輻射熱を90%以上遮る『遮熱』という工法が大切になってくるのです。


☆  断熱について


断熱の種類は大きく分けて3つ

⒈ 繊維系断熱材

繊維系断熱材は、細かい繊維が複雑に絡み合い、その繊維の間に空気を閉じ込めることにより断熱効果を発揮します。

 

 繊維系断熱材には以下のものがあります

グラスウール

グラスウールはガラスを原料としています。グラスウールは、複雑に絡み合った繊維の間に無数の空気を閉じ込めた部屋があり、この空気の部屋を層として構成することで、優れた断熱性能を発揮します。

ロックウール

ロックウールは、玄武岩、その他の天然岩石などを主原料とした断熱材です。ロックウールは繊維自体にたくさんの空気を取り込んでいるため、断熱性と保湿性が高いのが特徴です。


セルロース

セルローズは天然の木質繊維による、新聞紙などのリサイクル紙を原材料としています。木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ち、調湿性能の高い断熱材です。

インシュレーションボード

インシュレーションボードは、主に廃材や木質密度の小さい広葉樹を原料とし、木材を繊維(ファイバー)状にしてから接着剤を配合し、熱圧成形して板にしたものです。


 発砲プラスティック系断熱材

発砲プラスティック系断熱材は、プラスチック(=石油)が原材料となっており、プラスチック素材の中に細かい無数の気泡を閉じ込めることで、断熱材としての機能を発揮します。

 

発砲プラスティック系断熱材には以下のものがあります

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)

原材料となるポリスチレン樹脂をビーズ状にし、そのビーズをさらに数十倍に膨らませて大きくしたものです。

発泡粒子の中に空気が閉じ込められています。この空気が断熱材としての働きを高めてくれているのです。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)

ポリスチレンを原材料とした発泡プラスチック系断熱材です。押出法ポリスチレフォーム(XPS)は、押出機の中でポリスチレンと発泡材を混ぜ、押出機の外に押し出されたタイミングで発泡します。


硬質ウレタンフォーム

ウレタンフォームは、ポリイソシアネートとポリオールという成分を、発泡剤や触媒などと一緒に混ぜてできた材料です。工場で発泡しボードの状態で出荷する硬質ウレタンフォームと、現場でスプレーすると同時に発泡させる現場発泡式ウレタンフォームの2種類があります。

フェノールフォーム

フェノール樹脂は熱に強く、熱で硬化する特徴があります。樹脂を発泡させることで樹脂の中に気泡を構成しています。

高い断熱性能に耐熱性・ 難燃性がある優れた断熱材になります。


 天然素材系断熱材

天然素材の断熱材は、羊毛やコルクといった自然素材からできています。

断熱・調湿・防露・安全性などに高い効果を発揮し、トータル的に優れた断熱材になります。

 

天然素材系断熱材には以下のものがあります

羊毛断熱材

羊毛の繊維が1本1本複雑に絡み合い、隙間にたくさんの空気ためることで高い断熱性を発揮します。また、気温と湿度の変化に合わせて水分調節することができる「調湿性」があり、接着剤を使用しないのでホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を含まないので、安心で安全な断熱材です。

木炭コルク断熱材

もともと断熱性の高いコルクを炭化させることでさらに断熱性を高くし、素材の持つ調湿機能により結露を抑え、ホルムアルデヒドを含まない安全な断熱材です


断熱材の比較表

断熱材の比較表

断熱材を選ぶポイントとしては・・・

  • 断熱性の高さ
  • 湿気に対しての強さ
  • 火に対する強さ
  • 安全性の高さ
  • 施工のしやすさ(施工の不具合により断熱性能は大きく低下します)

ここが最も大事なところ

断熱材を選ぶのにお薦めしたいのは、やはりセルロースの断熱材になります。ですが良い断熱材は価格も高いので、限られた予算の中で断熱材の短所を補う工法を組み合わせること』『性能表示通りの施工が簡単にできる』ことも重要なポイントになってきます。

 

例えば、セルロース断熱材ならば湿気や結露にも強いので安心ですが、グラスウールなどの湿気に弱い断熱材は、防湿対策が必要となってきます。

  • セルロースの場合       断熱材のみ
  • グラスウールの場合      断熱材 + 防湿(湿気によりカビの繁殖)
  • ウレタンフォームの場合    断熱材 + 防火(火災時に有毒ガスを発生)

☆  遮熱について


遮熱とは?

遮熱とは、住まいに侵入する75%太陽熱が輻射熱によるものですが、この輻射熱を抑えるための対策になります。断熱材では防げない輻射熱を、遮熱シート(アルミ素材)により90%以上カットし、断熱の効果を保つことができます。

遮熱なし

遮熱あり


※断熱と遮熱のリフォームには、室内側か外壁側の壁や天井を一緒に工事することが必要となってきます。

断熱や遮熱だけを工事することはほとんど不可能となります。


お電話でのアクセス

0561-63-3345